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災害被災、闘病中の方々にお見舞い申し上げます。
今回より旧約聖書の20番目にある「箴言(しんげん)」を読んで
いきます。箴言は律法、預言に並んで諸書の中の一つで、実践的
教訓を主な内容とし、英知、格言、金言、勧告など格調高い書物で、
紀元前3世紀前後頃に完成したと言われています。
叱る
「不遜な者を諭しても侮られるだけだ。
神に逆らう者を戒めても自分が傷を負うだけだ。
不遜な者を叱るな、彼はあなたを憎むであろう。
知恵ある人を叱れ、彼はあなたを愛するであろう。
知恵ある人に与えれば、彼は知恵を増す。
神に從う人に知恵を与えれば、彼は説得力を増す。
主を畏れることは知恵の初め
聖なる力を知ることは分別の初め。
わたしによって、あなたの命の日々も その年月も増す。
あなたに知恵があるなら、それはあなたのもの。
不遜であるなら、その咎は独りで負うのだ。」
(箴言 9章 7-12)
ここも深みのある格言である。「不遜な者を諭し、
戒めても」自分が傷を負うだけ。
これは教育する立場にある人が屡々失敗するケ-ス。
愛情なしに無闇に叱るだけでは、逆切れされるだけ。
だがチヤホヤ甘やかすだけでも効果はない。
いつも不遜であり、我が侭を通すなら不幸が身に迫る。
しかし、愛をもって叱る必要もある。
相手はそれを悟り、尊敬し、彼自身の知恵を増す助け
にもなる。その愛とは真摯な神への信仰に基づくもの。
結果的に幸せな命を長らえ人生を悔いなく過ごせる。
「過ぎたるは、なお、及ばざるがごとし」の諺の
ように、叱るのも、褒めるのも程々に、愛が肝心。
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