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 パンもパン種によりおいしくなる

「・・・そのときようやく、弟子たちは、イエスが注意をうながされたのは、
パン種のことではなく、ファリサイ派とサドカイ派の人々の教えのこと
だと悟った。」 
(マタイ 16章 12節より)

この記事の前に、キリストは4千人の群衆にパンと魚を与えた事が書か
れている。このパン種に関してこれを例にして「彼らのパン種に気を付け
ろ」と言った。パン種とはパンをふくらませたり、保存したりするもの。

これは神の国を成長させるプラス的な考えと、物を腐敗させる要素でもある。
弟子たちはパンのことだと誤解していたが、キリストが説明したのはパン種
そのものではなく、本当の意味を説明した。すなわち、

ファリサイ派とサドカイ派の教えが危ないということである。サドカイ派は
ユダヤ教のファリサイ派と並んで大きな派閥勢力である。彼らは、祭司や
上流階級を代表し、霊や天使、復活を否定していると言われている。

いずれにしろ、キリストを十字架に追いやった勢力である。キリストが言う
には彼らの宗派の教えは危ない。要は聖書の本当の教えを自分たちに都
合の良いように勝手に解釈して、民衆に押し付けていた。

それ以上にキリストをメシアとは認めず、死に至るまで迫害し、罪を犯し続け
てきた。ここでは詳しくは書かれていないが、23章にはものすごい勢いで彼
らを追及している場面が出て来る。