71vcHB6QHLL (263x300) (2)
「ファリサイ派の人々と律法学者たちが、エルサレムからイエスの
もとへ来て言った。『なぜ、あなたの弟子たちは、昔の人の言い伝
えを破るのですか。彼らは食事の前に手を洗いません。』

そこで、イエスはお答えになった。『なぜ、あなたたちも自分の言い
伝えのために、神の掟を破っているのか。・・・自分の言い伝えの
ために神の言葉を無にしている。偽善者たちよ、イザヤは、

あなたたちのことを見事に預言したものだ。「この民は口先では
わたしを敬うが、その心はわたしから遠く離れている。人間の戒め
を教えとして教え、むなしくわたしをあがめている。」』」

 (マタイ 15章 1‐9節より)

ファリサイ派とはユダヤ教の一派でキリストの時代にはサドカイ派と
並んで民衆に大きな影響力を持っていた。律法学者は多くファリサイ
派に属していた。律法を守ることで救われるという原理主義者でもある。

自分たちがその主義で生きていくのは自由だが、自分以外の特に「手を
洗わずに食事をする」という枝葉のことでケチをつけ、ことごとくキリストの
言動を非難し、宣教の邪魔をし、最後には十字架にかける大罪を犯した。

後にもっときつい反論(23章)がキリストからされるが、今回は序の口で、
彼らの言動は、旧約のイザヤが預言していた。「神を口先で敬うが、心は
離れ、人間の戒めを教え、むなしく神を形だけで敬っている」まさに

偽善者である。一度には書くのは長いので、今回はここまでで終わるが、
この後には群衆に対して「食べ物と排せつ」を例にし、口から入れる食物や
排せつは問題ないが、口から出てくる言葉が人を悪へ導くと、旧約箴言にも
口はわざわいのもとと説いている。