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 キリストは世の光と言われている

「・・・弟子たちはイエスに近寄って、『なぜ、あの人たちにはたとえを
用いてお話しになるのですか』と言った。『あなたがたには天の国の
秘密を悟ることが許されているが、あの人たちには許されていない・・」

・・・彼らにはたとえを用いて話すのだ。見ても見ず、聞いても聞かず、
理解できないからからである。』」
 (マタイ 13章 10‐17節より抜粋)

キリストはマタイ書ではほとんどの話をたとえで話した。弟子たちが聞くと
「あなたたちは、秘密を悟ることが出来るが、あの人たちに福音をストレー
トに語っても理解できないからだ」と答えたが、実は弟子たちも同じである。


弟子(使徒)たちも福音の真の意味を悟るのは後々のことである。秘密を
悟るのはキリスト昇天後のペンテコステ(五旬節)の後であろう。たとえで
話すとは、旧約のイザヤ書に書かれている通りであると説明する。

これも昔から予告(預言)されていた。「理解できないから」とは逆に言えば、
天のことをストレートに話せば誰も理解できないから、出来るだけ多くの人
にも福音が分かるようにとたとえで話し、いやしなどの愛の行動で示した。

上から目線で難しい理論や掟を語りたがるユダヤ教の指導者への皮肉でも
あろう。また、福音は今急に知らされるのではなく、旧約の時代から預言され
ていた。その預言を実現(成就ともいう)するためにもキリストが来た。